スペシャルレポート ルーマニアブカレストで日本人が巻き込まれた悲惨な事件に関して注意とまとめ
まず、”ルーマニア 日本人” でネット検索をしてみてください。残念なことではありますが、これで出てくるのは、現地の日本人会やらルーマニアにいる日本人の活動やらそういったものではありません。
2016年現在、ほとんど、というよりもほぼ全てなのですが、上位でヒットされるのは、2012年8月に、ブカレスト郊外で乱暴に合い、残念ながら殺害されてしまった日本人女性 (20) に関するものです。
ルーマニア日本人殺害事件事件概要
事件は2012年8月に起こりました。この日本人女性は当時、聖心女子大学在学、NPO法人アイセックジャパンを通して、海外インターンシップをするということで、ルーマニアにあるクライオバという場所にて、日本語を教える予定でした。
午後8時過ぎにブカレストのアンリコアンダ空港に到着、ブカレストのノルド駅までバスのチケットを買いに行くも、最終バスは既に出発してしまった状態。ここで登場するのが、ニコラエブラッドという犯人。
タクシー乗り場に行ってタクシーをつかまえればよかったわけですが、現地報道によれば、このニコラエブラッドという男が声をかけ、ノルド駅まで一緒にいって、クライオバまで行けるように手伝ってあげると約束。そこで、この男と一緒にタクシーに乗ることになります。
しかしながら、このタクシーは、ノルド駅とは反対方向へ向かい、全く違う場所でこの日本人女性とニコラエブラッドが一緒に降ります。この後、乱暴され、日本人女性は命を落とします。このあたりの状況はかなり悲惨ですので、気になる方は一度いろいろ調べてみてください。
ルーマニア日本人殺害事件の問題点
さて、ここでの問題点はなんでしょうか。問題点としては、
- 日本人女性が夜にブカレスト空港に到着してしまった点。
- ブカレストからクライオバなんてすぐ着くような場所ではないのに、夜にブカレストに到着してそのままクライオバに列車で向かわせた点。
- 日本人女性がこのよくわけのわからない男と一緒にタクシーに乗ってしまった点(そして、このような状況になってしまったという点)。
この中で、いったい何が一番の問題点か、考えてみたいと思います。
一番の問題点は夜に空港につき、さらには夜間列車で別の都市に移動させるという日程をたてたこと、及びこういった日程の危険性を考慮していなかったこと
結局は一つの問題点に集約されると思います。やはり、一番の問題点は、夜にブカレストに到着して、ここから深夜に列車でクライオバという場所に行くという日程を組んだという事実です。
また、この日程でかなりの可能性として考えられたのは、列車に乗れず、駅で一日過ごすという状況です。それはそれで悲惨ですし、危険な状態です。アイザックが、日本人にそこまでなじみのない国で、危険性を度外視し、このような予定をたてた、これが一番の問題です。
性善説にたってはいけない。声をかけてくるうさんくさいやつには要注意。
そして、知らない人と一緒にタクシーに乗ってはいけません。これは日本でも同じだと思います。日本以外の国ではなおさらそうです。これはルーマニアに限らず、アメリカだろうが東南アジアだろうがどこでも同じだと思います。
ブカレストのアンリコアンダ空港はトリッキー、ブカレストのタクシーはぼったくりタクシーに要注意
ブカレストのアンリコアンダ空港、小さい空港です。外へ一歩出れば、タクシーが待っています。でも、怪しいタクシーも多いです。いわゆるぼったくりタクシーが存在します。タクシーに関しては注意が必要ですので、別のスペシャルレポートを書きました。
このような事件がありましたが、年々治安はよくなっており、またルーマニアには素晴らしいところもたくさんあります。こういった事実をしっかり認識したうえで、安全に皆様もルーマニアを楽しんでください。
それでは!
romaniajapan.com パートナー&寄稿者 okatai
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